【物 流】ミスミ 最新GTPソリューションを導入し、オペレーションの負担軽減
ミスミグループ本社(以下 ミスミ)は、東日本流通センター(神奈川県川崎市)に、ギークプラスの最新Goods-to-Person(以下 GTP)ソリューション「PopPick」を導入し、想定の生産性向上が実証されたため、ピッキングステーションと保管棚の拡張導入を決定した。取扱商品数が3,000万点を超えるピッキング作業において、「歩行・取り違え」を大幅削減し、変種変量でも「確実短納期」を実現する。
ミスミは1963年の創業以来、「顧客時間価値」を最も重要な価値観に掲げ、日本および世界の「ものづくり」を裏方で支え続けてきた。インダストリアル・オートメーション(IA)現場で使用する製造副資材から消耗品まで、自社および他社ブランド品を合わせて約3,000万点の商品を製造・販売している。製造現場では部品一つが欠けるだけで生産ライン全体が停止するため、必要な部品を「確実短納期」で供給することは、顧客の機会損失を防ぎ、時間価値の創出につながる。これまでの活動を通じて、顧客からは「ミスミが止まるとものづくりが止まる」と称されるほど、サプライチェーンにおいて大きな信頼を確立している。
同社は更なる物流効率化を目指し、国内3拠点の倉庫自動化を推進する新たな専門部署を設立し、自動化システムの内製化や他社製品の導入検討を進めている。その一環として、多品種におよぶ微細な精密部品における倉庫内ピッキング作業の効率化のため、商品それぞれの特性に応じて画像または計量で自動認識を行う「デジタルピッキングカート」を自社開発・導入し、生産性とサービス品質が大幅に向上している。それと同時に「ものを取りに行く」という歩行負担の課題解決に向けた検討も進められていた。
こうした背景の中、複数の自動化ロボティクス企業との比較検討を通じて、ギークプラスの最新GTPソリューション「PopPick」のPoC実施に至った。その結果、想定の効果が得られたため、「PopPick」72台と、7基のピッキングステーションおよび440台の保管棚の拡張導入を決定した。商品が作業者の手元まで自動搬送されることで定点作業が可能になるほか、コンテナ運搬による商品の取りこぼし防止や自動化システムによる高い正確性など、変種変量の中でも「確実短納期」が求められるミスミオペレーションの品質に適合できるカスタマイズ性の高さが評価された。
ミスミは今後、両ソリューションの連携を強化することによる効率向上を検討するとともに、前後工程含めた倉庫内の自動化範囲を継続的に拡張し、さらなる自動化を推進する。
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