【物 流】永尾運送 新聞輸送ネットワークを活用した小口共同配送サービス始動

永尾運送は、大阪府内に特化した小口共同配送サービス「Nコンボ便」の本格的な提供を開始した。同サービスは、路線便で断られることが多い1t未満の小さな荷物や、長尺物、異形貨物の輸送に特化している。創業以来60年以上培ってきた新聞輸送のネットワークを活用し、低コストと安定した輸送品質を両立させた。

サービス名「Nコンボ便」は、永尾運送の頭文字「N」と、新聞紙(Newspaper)と一緒に(コンボ)で運ぶという由来を持っている。1ケース250円からという業界最安値クラスの価格設定を実現し、少量・不定期の出荷が多い企業の物流コスト削減に大きく貢献する。また、同社のトラックの空きスペースに荷物を積み合わせることで、環境負荷の低減にも貢献する。国土交通省など3省庁から「物流総合化法に基づく計画」の認定を受けている。

「Nコンボ便」は1ケースから利用できるため、必要なときに必要なだけ依頼でき、高価なチャーター便を依頼する必要がなくなり、ユーザーは配送コストを大幅に削減することができる。路線便では敬遠されがちな長尺物や不定形な荷物、そして少量多品種の貨物も確実に輸送する。さらに緊急の輸送依頼にも迅速に対応し、条件が合えば即日手配もできる。

同社は大阪を中心とした関西エリアに加え、全国365日対応のネットワークも構築している。新聞輸送で培った「時間厳守」のノウハウを活かし、365日、時間通りの確実な配送を実現する。これにより納品先の信頼維持にもつなげる。大阪府摂津市に位置する倉庫で、1パレット・1ケースから1日単位での一時保管も可能で、柔軟な物流オペレーションをサポートする。

「Nコンボ便」は日用雑貨・食品・医薬品の配送を最適化、機械工業品・大型商材の物流をサポート、アパレル・ファッション業界の納品を効率化するなどのサービスを展開していく予定にしている。

今後は繁閑の波が異なる荷主同士を組み合わせることで、年間を通して安定した物流体制を築き、持続可能な社会の実現に寄与していく。


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