【環 境】太陽石油と三井化学 ケミカルリサイクル製品の供給拡大で協業検討を開始

太陽石油と三井化学は、サーキュラーエコノミーの実現に向けた協業について検討を開始した。

太陽石油は2025年6月に四国事業所(愛媛県今治市)、同年7月に本社でISCC PLUS認証を取得した。これとあわせて廃プラスチック分解油等の受入設備建設工事を進めており、製油所設備を活用したケミカルリサイクル開始に向けた準備を進めている。

三井化学は2021年12月より、バイオマスナフサを大阪工場(大阪府高石市)のクラッカーへ投入し、マスバランス方式によるプラスチック・化学品の製造・販売を開始している。また2024年3月からは、CFPより調達した廃プラスチックを原料とする熱分解油(以下「廃プラ分解油」)もクラッカーへ投入し、マスバランス方式によるケミカルリサイクル由来の誘導品(化学品・プラスチック)の製造・販売を開始している。

今回、上記の取り組みを進めてきた両社の協力を通じて、ケミカルリサイクル製品の供給拡大を目指す。具体的には、三井化学のクラッカーでは処理困難な廃プラ分解油の一部(重質分)を太陽石油の四国事業所で処理し、三井化学にマスバランス方式によるケミカルリサイクル由来のナフサやプロピレン等を提供する。また使用可能な廃プラスチック原料の拡大にも取り組む。加えて、バイオマス製品の供給拡大に関しても協業の可能性を検討していく。


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