【環 境】住友林業 現場配送を効率化する輸送サービスを関西でも開始
住友林業100%子会社のホームエコ・ロジスティクスは、2025年8月1日から建築現場の配送を効率化する「JUCORE 物流」を、首都圏一都三県に続き関西京阪神地区でも開始した。
JUCORE 物流は住宅資材を配送する建材流通の「配送リソースの最適化」や「配送コスト軽減」で受注から納品まで建材物流の課題を解決する。商物分離や物流網の小半径、高積載、高回転をコンセプトとしたラストワンマイルの共同配送や工期に応じた物流計画で建材流通業者や工務店(納品現場)、建材メーカーなどの物流負担を軽減し現場の生産性を向上する。トラック運転手の時間外労働の上限規制を背景とした輸送力不足や環境負荷の低減に対応し持続可能な建築現場配送も実現する。
配送センターは首都圏一都三県の11カ所、関西京阪地区の2カ所(計13カ所)に設置する。輸送距離が短くなるよう配送センターを半径10~20㎞の範囲内に配置し、各納品現場への配送時間の短縮や急な資材変更や追加配送等のニーズに対応し、トラックの稼働率も高める。商物分離を徹底し異なる仕入れ先の住宅資材を混載する共同配送で配送サービスを効率化する。
従来は各納品現場に建材メーカーがそれぞれ住宅資材を配送していたため配送頻度が高く、納品現場の荷受け負担が常態化し工期にも影響していた。JUCORE 物流は工期に応じた物流計画に基づき、配送センターで住宅資材を集約し共同配送することで、従来と比較し配送便を約60%削減。納品現場の荷受け負担を軽減し、配送コストも約10%削減ができる。
さらに、ホームエコ・ロジスティクスの建材流通ノウハウを活かし、独自の配送案件管理システムを構築して、利用者のニーズに合わせた最適な物流でのソリューションを提供する。専門のオペレーターを設置し、各納品現場情報を一元管理、物流データの蓄積・分析、各種データベースから得られる情報を基に建設工程に合わせた物流計画を提供する。複数の建材メーカーから納品された住宅資材を建設工程に合わせて配送し、積載効率と配送効率を高める。将来的には工程管理アプリと連携し納品現場の建設工程に合わせたさらなる効率的な配送を実現する。
住友林業は2030年までに、三大都市圏及び福岡県でのサービス展開を目指す。また建材メーカーから配送センターへの長距離・大量輸送を行う幹線輸送サービスなどの展開で輸送量を増加させ建材物流の効率化を図る。
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