【知 識】鴻池運輸 独・EPGグループと合弁会社設立
鴻池運輸は、ドイツのEhrhardt and Partner Group(EPGグループ)のEhrhardt Software-Solutions und Service及びEhrhardt and Partner Logisticsと、共同出資による合弁会社Ehrhardt Konoike Solutions(以下 EKS)を設立する。EKSはドイツの先端技術を実装する、物流業界における革新的なソリューションの開発・提供を目指す。鴻池運輸はドイツで初めての合弁会社を設立することになる。
EKSは既存のマルチテナント(3PL)倉庫を運営し、最先端の倉庫ソリューションを活用・導入しながら、物流分野向けの高度な技術や新しいソフトウェア製品を開発・提供する。また鴻池運輸の物流運営における長年の経験と、EPGグループの革新的な物流ソフトウェアソリューションに対する長期的な取り組みを基盤とし、新しいデジタル製品の開発および運営の卓越性と優れた生産性を備えた倉庫管理を行う。
鴻池運輸グループは、2030年ビジョンで「技術で、人が、高みを目指す」のメッセージを掲げています。その背景には、従来の労働集約型の事業モデルに依存していては、十分な付加価値を提供できなくなるという強い危機感がある。「インダストリー4.0」(※)とも呼ばれる、あらゆる産業がデジタル技術の活用に最適化を目指す時代を迎えている一方、日本をはじめ先進国においては、少子高齢化に伴う人手不足が一層深刻な社会課題となることが想定されている。鴻池運輸グループは、これらの環境変化を脅威ではなく機会(チャンス)と捉え、データの活用によって、現場の生産性向上など、改善活動を支援するようなソフトウェアを中心としたソリューションを構築し、それをKONOIKEグループ内でも活用できるようにするとともに新規事業化することを目指している。
EPGグループは、よりスマートな物流管理のためのサプライチェーン実行ソフトウェアの世界的
なリーディングプロバイダーであり、特に独立した倉庫管理システム(WMS)ソリューションおよび物流サプライチェーンと内部物流プロセスを最適化する関連ソフトウェア製品でよく知られている。EPG グループは、倉庫制御システム(WCS)、ボイスピッキング、地上ハンドリングソフトウェア、およびルート計画(TMS)システムにおいて国際的なリーディングポジションを獲得している。
EKSもEPGグループと同じビジョンと戦略を追求する。既存のマルチテナント(3PL)倉庫を製品開発、製品改善および、AI駆動のソフトウェアソリューションやロボティクスの使用などの高度な技術とプロセスの統合のためのプラットフォームとして活用し、開発・テスト・運用を一つの場所で行う。
※ インダストリー4.0
主に製造業において、AIやIotなどのデジタル技術を活用して、現場のあらゆるデータを収集・分析・管理することで全体工程を最適化し、生産性を上げようとする動きドイツは、インダストリー4.0発祥の地で、創業100年以上の老舗企業が自動化やAIを味方にし、既存ビジネスのデジタル化や新たなビジネスモデルの構築に挑戦している。鴻池運輸はドイツに学び、共に取り組んでいくパートナー企業を模索するために、2022年よりドイツに進出し活動してきた。またドイツは世界物流指数で上位4位(※※)にランクインしている
※※ 世界銀行が公表する2023年世界物流指数(World Logistics Index)において。1位シンガポール、2位フィンランド、3位デンマーク。日本は14位
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