【知 識】三菱UFJ信託銀行 北大で「サステナブル投資と持続可能な未来の実現」開講
三菱UFJ信託銀行は、北海道大学において2025年度から寄附講座「サステナブル投資と持続可能な未来の実現」を開講する。
この寄附講座は経済学部の正規科目として、学部3年次の科目として位置づける。経済学の基礎を習得した学生に向けて、昨今重要性を増しているサステナブル投資についてその概念から実践まで包括的に学ぶことを目的としている。各講義では、サステナブル投資の手法といった観点にとどまらず、サステナブル投資の歴史、投資を通じたサステイナビリティ向上の仕組みとしてのインベストメントチェーンの機能、サステナブル投資を促進する政策など、投資を通じたサステイナビリティの実現についても理解を深める。
講座は金融機関で投資実務者に加え、政策推進側である行政当局、またGX金融特区である札幌市や北海道での事業従事者、サステナブル投資の世界動向を注視するメディアなどを講師に招き、サステナブル投資に関して重層的に理解するとともに、サステイナビリティの実現に向けて日本がどのように進もうとしているのかを学ぶ。講座開講に向けては、北海道大学サステイナビリティ推進機構の協力のもと、一部講義については講師派遣を受ける。
2015年9月に開催された国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」では、経済、社会、環境の3つの側面をバランスよく調和させることが重要であると示されている。持続可能性とは、将来の世代の利益を損なうことなく、現在の利益を追求するという理念を指す。この考え方は投資の分野にも広がりを見せており、特に長期的な視点を持つ投資家を中心に、持続可能な価値の創出を目指す「サステナブル投資」というアプローチが注目されている。
また、わが国では国内外からの投資資金を呼び込みつつ、地域の産業や企業が成長しやすい環境を整えるために、「金融・資産運用特区」制度が設けられた。その一環として「GX金融・資産運用特区」の北海道と札幌市は資金調達のしやすい環境を整備し、GX(グリーン・トランスフォーメーション)関連産業の発展を促進することを目指している。
三菱UFJ信託銀行は、学校での教育を通じたサステイナビリティ領域に通じた人材の育成に取り組んでいる。今回北海道大学経済学部とともに、GXやサステイナビリティに関する理解を深めこうした制度の支える将来世代の育成といった社会ニーズに対応すべく、今回の寄附講義を開講する運びとなった。
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