【知 識】ENEOS Xploraと同志社大学 CO2の固体炭素製造で共同研究
ENEOS Xploraと同志社大学は、2025年度から2026年度にわたり、「CO2からの固体炭素製造の実用化」を目指す共同研究を行う。
固体炭素は、カーボンブラック(※1)等として世界的に需要が増加しているが、現在は、石油・石炭といった化石燃料を原料とした製品であり、製造工程でCO2の排出を避けられないという課題がある。こうした中、共同研究は地球温暖化の原因物質であるCO2を100%の原料とした固体炭素製造技術の確立・および実用化を目指す。実用化出来れば、「固体炭素を作れば作るほどCO2が減る」こと(CO2のネガティブエミッション)に繋がる。
共同研究は、溶融塩(※2)を用いた電気化学反応によりCO2を効率的に変換する革新的プロセスにある。この手法により、特定の条件下で高機能の固体炭素を生成できる可能性を探る。将来的な研究のスケールアップを見据え、まずは同志社大学に新たに設置する実験設備を用いて基礎研究を進める。
※1 カーボンブラック
タイヤなどのゴム製品を補強するだけではなく印刷インキや黒色プラスチックなど着色に使われる素材
※2 溶融塩
常温では固体の塩が加熱により液体となったもので、化学反応の効率が良く、化学工業プロセスでは重要な役割を果たす物質
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