【流 通】ヤマハ メキシコでリコーダーを用いた音楽教育を試験導入

ヤマハが支援するメキシコでのリコーダーを用いた音楽教育のパイロット授業が、2025年2月に開始された。このパイロット授業は2024年11月にメキシコ州教育科学技術革新省と締結された音楽教育を通じた非認知能力の育成に関する協力覚書に基づくもので、メキシコ州公立初等学校18校の正規授業内で第4学年の児童1,140名を対象に実施される。

ヤマハは2015年から、新興国を中心に音楽・器楽を通した教育のメリットを世界各地の音楽教育現場に広める「スクールプロジェクト」を展開している。これまでにプロジェクトを通して9か国(マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、ブラジル、アラブ首長国連邦、エジプト、コロンビア、フィリピン)累計422万人(2024年12月末)の子どもたちに音楽・楽器演奏を楽しむ機会を提供してきた。メキシコで10か国目となる。

また2024年6月から試験導入を開始しているコロンビアでは、2025年2月より国内第2の規模を誇るメデジン市の公立初等学校6校で、第4学年の240名の児童を対象に活動を拡大した。コロンビアでの活動は文部科学省による「令和5年度第2回日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)応援プロジェクト」に採択されており、在コロンビア日本国大使館・現地地方教育局などの関係機関と成果や課題について検証・共有しながら日本型教育の展開を進めている。

スクールプロジェクトは、持続可能な開発目標(SDGs)の目標4「質の高い教育をみんなに」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標16「平和と公正をすべての人に」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」への貢献、音楽教育を通した子どもたちの非認知能力の育成、そして各国の教育事情に寄り添った音楽の普及活動におけるビジネスモデルの策定を目指している。


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