【アジア】カネカ イスラエルのEndoStream Medicaを子会社化

カネカは、イスラエルの医療機器会社EndoStream Medical(以下 ESM)の株式を、2024年12月23日に96.8%取得し、子会社化した。カネカのモノづくりとESMの技術との融合により、現在開発中の動脈瘤治療用デバイス「Nautilus(TM)」に加え脳血管内治療を中心に新たな医療機器の共同開発を進める。

ESMは、脳血管疾患分野で革新的な技術を有するメーカーであり、長年、治療現場が待ち望んでいた脳血管の広い開口部をもつ動脈瘤の治療が可能な脳動脈瘤治療用デバイス「Nautilus(TM)」を開発している。このデバイスは、特殊な構造により塞栓コイルとの併用で瘤への血流を遮断し、既存デバイスでは困難であった治療を容易にする。同製品は、2024年11月の欧州での薬事承認に続き、2026年春は米国、その1年後に日本での承認・上市を計画している。

カネカは心臓・末梢血管疾患および脳血管疾患の治療デバイスや、消化管疾患の治療に用いる医療機器など、幅広い分野で事業を展開している。中でも成長分野である脳血管疾患分野では、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の破損を予防する塞栓コイル「i-ED COIL(R)」や、脳梗塞の経皮経管的脳血栓回収用機器「Tigertriever(R)」を展開しており、さらなる成長に向けて、製品ポートフォリオの拡充を進めている。

カネカは、「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks""Wellness First"".」という考えのもと、すべての人に先端医療が当たり前に普及する世界、地球環境と生活の革新にカガクが貢献する世界を実現する。


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