【流 通】LIXILなど パブリックトイレの混雑解消を目指した共同研究
LIXILは、AMDlab、高木秀太事務所と共同で実施している、パブリックトイレ(※)の混雑解消を目指したトイレ利用実態の定量的評価において、2023年4月から共同研究を実施している。
パブリックトイレは日常生活において不可欠な施設でありながら、その設計には多くの課題が存在する。課題の一つとして上げられるのが、「トイレの混雑」で、トイレが混雑することによって必要な時にトイレにアクセスすることが出来なくなる。こうした課題に対して、混雑する理由や混雑を避けるための設計、最適なトイレの器具数、ユーザーの行動・動線など、さまざまな情報を分析し、最適なトイレ空間を追求していく必要がある。
しかしパブリックトイレの空間特性上、ユーザーのプライバシーに配慮する必要があり、これらの空間で起こっている多くの事象は可視化されにくいという課題もあるため、実際のトイレの利用状況やユーザーの行動パターンを分析し、それに基づいてより良いトイレ空間を設計するための研究が求められている。
そこでLIXILは、AMDlab、高木秀太事務所とともに、「パブリックトイレの利用実態の定量的評価の共同研究」を開始した。実際のトイレ空間内のユーザーの行動実態把握、利用状況の可視化と分析を通じて、データに基づくより良いトイレ空間体験提供のための設計のヒントを提案・実践・再評価する。
共同研究の一環として、武庫川女子大学と共に、トイレ内での利用者の付帯行為や動線および混雑状況の調査や、トイレ利用者に対して個別にヒアリングを実施し、トイレの利用状況や混雑緩和に対する意見・提案を収集した。調査内容については今後、研究に活かしていく予定にしている。
※ パブリックトイレ
住宅以外で利用されるトイレ。オフィス、商業施設、公共施設、劇場、学校、駅、公園、店舗、工場などが含まれる"
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