【物 流】国交省 近畿圏の新たな高速道路料金導入後(1か月)の交通状況を発表

国土交通省は高速道路の令和6年6月より導入した新料金の交通状況について発表した。料金改定後、主に「阪神高速の長距離利用が減少し、短距離利用が増加」「阪神高速の深夜利用が増加」「大阪都心部を通過する交通が減少し、都心部を迂回する交通が増加」の3点の状況が確認された。

阪神高速の長距離移動に関しては、上限料金を、1,320円(32.3kmの料金)から1,950円(51.7kmの料金)に見直しをしたことにより、前年度比で全体交通量は増加しているが、30km以上の利用は減少傾向となった。

深夜割引導入(阪神高速において深夜0時~4時の料金を20%割引)については、全体交通量は前年度から増加しているが、深夜割引対象の0時~4時は、全体交通量の増加率やその他の時間帯の交通量の増加率を上回った。

都心迂回ルートと都心通過ルートについて、三宝JCT以南の湾岸線の出入口を発着し、名神高速、近畿道、第二京阪、第二阪奈等の対象出入口を利用するETC車が、大阪都心部を迂回して大和川線と近畿道を利用する場合に、大阪都心部を経由するルートと同じ通行料金となるよう、料金割引を行った。その結果、三宝JCT~東大阪JCTの場合、都心迂回ルートの利用分担率が増加し、都心通過ルートの利用分担率が減少した。

伊川谷JCT以西の第二神明道路の出入口を発着し、名神高速、近畿道、第二京阪、第二阪奈、西名阪、南阪奈等の対象出入口を利用するETC車が、神戸都心部を迂回して7号北神戸線と中国道を利用する場合に、神戸都心部を経由するルートと同じ通行料金となるよう、料金を割引した場合については、伊川谷JCT~東大阪JCTの場合、都心迂回ルートの利用分担率が微増、都心通過ルートの利用分担率が微減した。


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