【知 識】琉球大学と日産自動車 電気自動車を活用し脱炭素社会実現に向け連携

琉球大学、日産自動車と琉球日産自動車の3者は、「電気自動車を活用したSDGsの取り組みに関する産学連携協定」を締結した。電気自動車(EV)の活用を通じ、持続可能な社会の実現に向けて再生可能エネルギーの利活用に関する共同研究や、教育での相互支援、EVの普及促進や地域振興等で連携する。また協定のもとEVの充放電システム(V2H(※))を使用し、持続可能な陸上養殖の実用化に向けた検証を開始する。

琉球大学は資源循環型共生社会実現に向けた、農水一体型サステナブル陸上養殖のグローバル拠点プロジェクト(通称:琉大ミーバイプロジェクト)を通じて、持続可能かつ新たな産業創出に向けて研究開発を進めている。この陸上養殖場において、2023年台風6号の際、停電の影響による養殖機器の停止で甚大な被害に見舞われた。これを受け、陸上養殖への非常用電源確保の重要性が高まっており、今回のEVの大容量バッテリーを活かした持続可能な養殖場運営の実用化検証へと繋がった。

日産自動車は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現により社会変革を促す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社と共に推進している。EVの普及によるゼロ・エミッション社会構築を目指し、SDGsの達成や地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体・企業・団体と連携している。

日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」の枠組みの活用により、琉球大学が目指す脱炭素社会の実現とそれに資する技術研究が期待されることに各者が賛同し、協定を締結する運びとなった。


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