【環 境】日本郵船 大型原油タンカーでバイオ燃料の長期試験航行を開始
日本郵船は2024年5月2日、同社として初となる大型原油運搬船(VLCC: Very Large Crude Oil Tanker)「TENJUN(天順)」によるバイオ燃料)の長期使用試験航行を開始した。同船はシンガポールでバイオ燃料の供給を受けたあと、約3カ月間の航行を行い、バイオ燃料を長期間使用した際の安全性や安定調達などの総合的な検証を行う。
この取り組みで、バイオ燃料による安全航行の実績を積み上げ、バイオ燃料の開発促進に資するとともに、海上輸送での脱炭素化を推進し、同社グループの目標である温室効果ガス(GHG)を30年度までに21年度比で45%削減することに貢献する。
バイオ燃料は、廃食油などの生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料としており、燃焼時の二酸化炭素(CO₂)排出量は実質ゼロとみなされる。重油焚き船舶エンジンでも使用可能なため、重油からゼロエミッション燃料への過渡期でGHGの排出を削減する有力な手段とされている。
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