【物 流】JILS 時間外労働時間規制へのトラックドライバーの意識調査の結果公表
日本ロジスティクスシステム協会(以下 JILS)は、「時間外労働960時間規制に対するトラックドライバーの意識調査」の調査結果を公表した。同調査はトラックドライバーの時間外労働960時間規制に対する期待と不安を調べ、情報を共有することを目的としており、関西圏運送事業者3社のトラックドライバー51名が回答している。
調査結果によると、時間外労働時間の上限年間960時間について、78%のドライバーが認識している一方、22%のドライバーが認識していないと回答した。また、調査回答者の27%が上限年間960時間を12か月で割った1月あたりの上限は80時間を上回る時間外労働を行っていた。
規制に対する不安は、年齢、性別、ドライバー歴、残業時間などによって異なるが、特に「収入減少」や「業務の忙しさ」に対する不安が多い一方で、全体の31%は「不安はない」と回答した。規制に対する期待は、年齢、性別、ドライバー歴、残業時間などによって異なるが、特に「労働環境の改善」と「余暇の時間の増加」に対する期待が多くの層で共通していることが示された。一方で、全体の27%は「期待はない」と回答した。
全体として、規制は否定的に受け取られている傾向があるが、「滞在時間の削減」には良い影響が期待されている。この規制がトラック業界に長期的に及ぼす影響を評価するために、さらなる縦断的研究が必要となる。
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