【環 境】三井化学 マイクロ波を活用した炭素繊維製造技術に関する実証設備を完工
三井化学とマイクロ波化学は、環境負荷の低いマイクロ波を活用した炭素繊維製造に関する実証設備を、同社名古屋工場に完工した。実証設備導入にあたり、マイクロ波化学がマイクロ波を活用する焼成ラインの機器一式を供給し、三井化学は当該技術を含む全体プロセスを構築した。すでに試運転は開始されており、量産化技術の確立に向けた検討を引き続き行う。2024年度内にサンプルの供給開始を目指している。
マイクロ波の内部から加熱できる特性を生かすことで、従来と比較し、加熱処理時間を大幅に短縮。装置コスト、エネルギー消費、安全面でメリットが見込まれている。現時点では、エネルギー消費量の50%削減、再生可能エネルギーを電源に使用することでCO2排出量の90%以上削減が期待される。両社は今後もバリューチェーン全体での低炭素化を目指し、カーボンニュートラル推進のニーズに応えていく。
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