【流 通】東罐興業 カップ洗浄機の提供体制を構築

東罐興業は、使用済み飲料カップ・食品用カップを消費者自身が洗浄できるカップ洗浄機「Re-CUP WASHER(リカップウォッシャー)」本体の提供開始した。

「Re-CUP WASHER」は2022年に開発され、リサイクルに向けた実証実験用として企業や団体にテスト機を貸与してきたほか、各種イベントへの展示等を行ってきた。今回、給茶システムの販売等を行う凰商事との提携を通じて、本体を販売・レンタル・リースする体制が整えた。鳳商事は「Re-CUP WASHER」の提供のほか、メンテナンスやアフターフォローなどの相談対応を行う総合窓口を担う。

「Re-CUP WASHER」は、消費者にSDGsやリサイクル活動につながるエコアクションを実行する機会を創出できる消費者参加型のカップ洗浄機で、通常、使用済みカップは飲料・クリーム・スープなどの「食品残渣ざんさ」があるために、廃棄物(可燃ごみ)となりますが、消費者自身が"洗う"というワンアクションを行うことで、「廃棄物」から「再生資源」に生まれ変わる。

東罐興業では、使用済みカップから再生紙原料を抽出し、段ボールやトイレットペーパーなどの再生品へ活用、さらには新しいリサイクルカップを製造することで(「CUP TO CUP Recycling System」(※))、モノからモノへと限りある資源を循環させるマテリアルリサイクルの実現を目指している。東洋製罐グループの中長期環境目標である「Eco Action Plan 2030」の中で「資源循環社会の実現」に向けた目標として掲げる「全ての容器包装製品をリサイクル可能またはリユース可能に」に沿って、「Re-CUP WASHER」の提供などを通じて、今後も使用済みカップのリサイクルに取り組み、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する。


※  CUP TO CUP Recycling System

現在使用済みカップは食品残渣のため「燃えるごみ」として処理されているが、洗浄し正しく回収すれば「資源」として再利用できる。東罐興業はカップの水平リサイクルへの挑戦を「CUP to CUP PROJECT」と題し、イベント、スタジアム、カフェなど様々な施設で実証実験をおこなっている


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