【流 通】東北大学など 尿道内排尿流のベクトル可視化を世界で初めて実現

東北大学学際科学フロンティア研究所の石井琢郎助教、獨協医科大学病院排泄機能センターの山西友典教授(当時)、カナダ・ウォータールー大学のAlfred Yu教授、東北大学大学院医工学研究科の西條芳文教授らの研究グループは、ハイフレーム超音波撮像技術を用いて、排尿中の尿道内の流路変形と内部の流れベクトル分布を1秒当たり1,000枚以上の高時間分解能で計測するイメージングシステムを開発し、前立腺肥大症などにより変性した尿道内部における詳細な流れの可視化を初めて実現した。

これまで前立腺肥大など加齢に伴う尿道の変性は正常な排尿が困難な状態をもたらすため、治療にあたって、尿道内部における尿の流れを詳細に評価する手段が求められていた。

この研究成果により排出中の流れの詳細な観察が可能となり、患者個別に最適な投薬やより低侵襲な手術などより良い治療の発展に貢献することが期待される。


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