【物 流】JR貨物 2023年10月分輸送動向

JR貨物は2023年10月分の輸送動向を発表した。発表によると、自動車関連やインバウンド客数の増加が続くサービス産業においては回復の動きがある一方で、物価上昇による国内消費の伸び悩みや化学業界における需要低迷により、輸送実績は前年を下回った。

コンテナ輸送は積合せ貨物がEC貨物の取り込みや鉄道シフトの動きにより前年を上回った。自動車部品は半導体不足解消に伴う自動車生産の回復に加え、2024年問題やカーボンニュートラルを背景とした新規輸送案件等の取組みにより増送となった。一方で化学薬品は、一部顧客の輸送終了や需要低迷に伴う生産減により低調となり、紙・パルプは、ペーパーレス化の進展に伴う紙の需要減が続き減送となった。コンテナ全体においては、前年比 97.8%となった。

また車扱ではガソリン及び軽油を中心に石油の需要が堅調に推移したが、セメントが顧客の生産計画変更により前年実績を大きく下回り減送となった。車扱全体においては、前年比89.3%となった。

コンテナ・車扱の合計は前年比95.2%となった。