【流 通】アズビル 水道情報活用システム標準仕様の運転監視アプリの販売開始
アズビルは、水道情報活用システム標準仕様に準拠した運転監視アプリケーション「水道標準プラットフォーム対応Harmonas-DEO」の販売を開始した。
水道事業は現在、施設の老朽化、人手不足などのさまざまな課題に直面しており、将来にわたって安全で良質な水道水の供給を確保し、安定的な事業運営を行っていくためには水道事業業務の一層の効率化、運営基盤の強化を図る必要がある。このためCPS(※)/IoT等の先端技術を活用し、自動検針や漏水の早期発見といった業務の効率化に取り組むとともに、ビッグデータの収集・解析による配水の最適化や故障予知診断などの実現に取組んでいる。水道標準プラットフォームは経済産業省と厚生労働省が連携し、水道事業におけるCPS/IoTの活用を進める水道情報活用システムの中で、データの連携と共通仕様を促進するためのデータプラットフォームで、このデータプラットフォームを利用するための標準仕様は、水道事業者およびベンダーで構成される水道情報活用システム標準仕様研究会によって検討され、策定された。同研究会にはアズビルもベンダーとして参画した。
Harmonas-DEOは1996年の販売開始以来、国内外の様々な市場において3,000システム以上の導入実績を誇る分散型制御システム(DCS)で、今回販売開始した「水道標準プラットフォーム対応 Harmonas-DEO」は、従来の自社サーバやネットワークを利用するオンプレミス型のHarmonasDEOと同等の運転監視機能および制御機能をクラウド環境で水道標準プラットフォームに準拠したかたちでサービス提供する。これまで工場・プラント市場で培った監視制御のノウハウを基に水道事業者の品質管理と業務効率化を支援する。
販売開始に先駆けて実施した実証実験では、クラウド上に構築したシステムがオンプレミスの監視制御システムと同水準のパフォーマンスを発揮した。これにより水道事業者はリアルタイムのデータ収集・監視を通じて、異常状況や問題箇所の早期発見と迅速な対応が可能となる。
※ CPS(Cyber-Physical System)
現実(フィジカル)の情報を仮想(サイバー)空間に取り込み、分析・知識化をおこなうシステム。現実世界とデジタル世界が連携し、自動化やリアルタイムの情報共有が可能になる
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