【流 通】グローリー 海苔検査業務のDX化を目指した実証実験を開始

グローリーは兵庫県漁業協同組合連合会からの依頼を受け、画像識別・AI技術を活用した海苔色調検査機による「海苔品質のデータ化と消費者への見える化」の実証実験を開始した。

この検査機はセンサーで撮影した海苔表面の色調などから品質を評価し、「色スコア」により海苔の等級判別に利用される。海苔の等級検査業務において、画像識別・AI技術を活用した実証実験は業界初めて行われる。

現在、海苔の品質は生産地(漁協)ごとの検査員の目視による「等級」で表現されるため、定量的な数値による等級表現ができていない。さらに目視による等級評価は検査員の負荷となっている。こうした課題から海苔の等級評価の数値化と検査業務の合理化・効率化による検査員の負担軽減が求められている。

一方、海苔を購入する商社においても、買付時に現地で海苔の現物を目視で確認し、品質の判断を行っているため、目利きのできる人材を育成する必要がある。

こうした背景から、グローリーは、最新の画像認識技術とAI技術を活用した海苔色調検査機を開発し、「色スコア」による海苔の等級判別の有用性の確認と運用・操作面の検証を目的に実証実験を開始した。


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