【物 流】JR貨物2023年6月輸送動向

JR貨物2023年6月度輸送動向を発表した。

同月はコンテナ全体で1,497千トン(前年実績1,552千トン)、前年比96.4%。車扱全体では、648千トン(前年実績599千トン)、前年比108.2%となった。

扱別に見ると、コンテナでは新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、社会経済活動の正常化に向けた動きが加速しているが、物価上昇による需要低迷の影響や、大雨に伴った東海道本線を中心とした運休の影響で輸送実績は前年を上回った。

品目別に見ると、半導体不足の解消が進んだことで自動車部品が62千トン(前年実績53千トン)、前年比117.2%と前年を上回った。一方で、昨年来の値上げの影響で清涼飲料水を中心に伸び悩んだ食料工業品が261千トン(前年実績272千トン)、前年比95.8%、需要低迷に伴う生産減の影響で化学薬品が96千トン(前年実績107千トン)、前年比90.4%、化学工業品132千トン(前年実績138千トン)、前年比95.3%と前年を下回り、コンテナ全体で前年比96.4%となった。

車扱では、顧客の生産計画の変更によりセメント・石灰石が142千トン(前年実績111千トン)、前年比127.7%、さらに、行動制限の緩和によりガソリン及び軽油等を中心に需要が増加したことから石油が399千トン(前年実績388千トン)、前年比102.7%と前年を上回ったことにより、車扱全体で前年比108.2%となった。

コンテナ・車扱の合計は2,145千トン(前年実績2,152千トン)、前年比99.7%となった。


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