【知 識】島津製作所と龍谷大学 循環型社会を推進する包括連携協定を締結

島津製作所は龍谷大学と循環型社会づくりへの貢献に向けた「包括連携協定」を締結した。この協定により、同社が日本で初めて構築した自己循環型リサイクル(自社から排出する梱包材をポリエチレン容器に再生して社内で利用 ※)に龍谷大学が加わる。また同社関係部門が同大学の環境教育に協力するなど、多方面で協業を進めていく。

島津製作所では長年、プラスチック使用量の削減とバイオマスやリサイクル由来素材への代替を推進してきた。同社研究開発部門では、液体クロマトグラフなどの分析計測装置を使用した際に排出される廃液の保管にポリエチレン容器(以下 ポリ容器)を使用している。通常、このポリ容器は新品のペレット(粒状のプラスチック樹脂)をもとに作られているが、同社はプラスチックの一種であるポリエチレンの使用量を減らすために、使用済みの梱包材をペレット化し、新品のペレットに混ぜて再生材配合率30%のポリ容器を製作した。既に社外の協力先で量産しており、本社工場に導入している。今回、島津製作所の自己循環型リサイクルに龍谷大学が参加し、学内の使用済み梱包材もリサイクルして、同大学の研究開発施設でもポリ容器を利用する。


※ 自己循環型リサイクルは「令和4年度京都府3R技術開発等支援補助事業」の採択を受け構築


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