【アジア】大和ハウス工業 低温物流事業を展開するシンガポール企業を子会社化

大和ハウス工業は2023年6月1日、シンガポールで低温物流事業を展開するStorbest Holdings(以下 Storbest社)の株式を取得し、連結子会社とした。

大和ハウスグループは、物流施設の開発から荷物の搬送・輪配送などの物流領域までをトータルでサポートする幅広い事業を展開している。物流施設開発では、創業以来、工業化建築のパイオニアとして3,000棟以上の物流倉庫を開発してきた。2002年以降は物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、顧客の事業スキームにあわせた専用の物流施設をコーディネートする独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」を開始し、不動産や金融など各分野のパートナーを組み合わせ、自社保有・ノンアセット・不動産流動化など物流不動産ソリューションを展開している。事業エリアは海外にも拡大しており、ASEANではベトナム・インドネシアでの冷凍冷蔵機能を備えた物流施設の建設など、現在までに9棟の物流施設を開発し、今後も更なる開発と機能の拡充を計画している。

また物流領域では、大和ハウスグループの大和物流が建材やアパレル、EC(Eコマース:電子商取引)を中心とした物流サービスを担うとともに、冷凍・冷蔵・定温・常温の4温度帯共同配送システムを有する若松梱包運輸倉庫と、3温度帯の保管・配送に高いノウハウを持つ神山運輸が、食品を中心とした低温物流事業を展開している。

そして今回、成長市場であるASEANでの低温物流事業に参入するため、Storbest社を子会社とした。シンガポールをはじめとするASEAN各国では、人口増加や食生活の多様化などを背景に、コールドチェーン物流の需要が高まっている。同社グループは、Storbest社の子会社化をASEANでの低温物流事業の足掛かりとして、近隣諸国で品質の高い物流サービスを展開するとともに、日本国内に構築したコールドチェーン物流網や日系の顧客基盤と連携することにより、シームレスな国際物流サービスの提供を目指す。


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