【環 境】国交省 国際物流におけるリターナブル物流容器の利活用手引きを改定

国交省は国際物流におけるリターナブル物流容器(RTI)の普及促進に向けて、荷主企業に向けた手引き書(日本語版、英語版)を改定し、RTIの利用によるコスト及びCO2排出量の削減効果や、免税手続の簡素化について追記した。

RTIの普及促進は物流コストの削減に寄与するほか、ワンウェイの使い捨て物流容器の廃棄を減らすことで環境負荷の低減にも貢献することが期待される。手引きは令和3(2021)年度に作成され、令和4(2022)年度版では、荷主企業におけるRTIの活用を促すため、RTI活用によるコスト・CO2排出量削減効果等について検証を行い、その結果を踏まえ、手引きを改定した。

RTIの国際間での利用に関して、コスト及びCO2排出量を複数のパターンに分けて、定量的効果の試算を行い、その結果を整理した。使い捨てパレットを片道のみで利用した場合と比較して、RTIを往復利用した場合、コストは約40%の削減となり、CO2 排出量は約4%の削減となった。また同様の利用に際して、免税手続についても荷主企業に分かりやすく情報共有するため、AEO制度を利用した通い容器に関する免税手続の簡素化等について紹介している。


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