【物 流】全ト協 2023年度トラック運送業界・点検整備推進運動の実施要領を発表

全日本トラック協会は各都道府県トラック協会の協力のもとで「トラック運送業界における点検整備推進運動」を全国展開させると2023年5月22日に発表した。

トラック輸送は生活・経済に不可欠な存在である一方で、トラックによる交通事故は重大事故につながるおそれがある。特に大型トラックでは車輪脱落事故が多発しており、事故防止対策が求められている。今回全国展開される推進運動は1年を通じて実施するものであるが、2023年9月の1か月間を全国統一の「自動車点検整備推進運動強化月間」と定め、さらに地域事情に応じて各都道府県トラック協会が独自に設定する1か月間を「地方独自強化月間」としている。

重点点検項目として、燃料装置や電気配線、ホース及びパイプやブレーキ・チャンバの3か月・12か月点検が定められている。

くわえて、トラック運送事業者が保有する大型貨物自動車については、推進運動の強化月間などにかかわらず、1回以上はホイール・ナットの緩みの重点点検を実施する必要がある。また、冬用タイヤへの交換後1か月以内に車輪脱落事故が発生している傾向があるため、冬用タイヤへの交換後には同様の点検を行うよう呼びかけている。

トラック運送事業者に対しては、国土交通省が策定している大型車の車輪脱落事故防止に関する実施事項と、全日本トラック協会が作成した車輪脱落事故防止に関する啓発資料を活用し、日常点検と定期点検の確実な実施に努めるよう求めている。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です