【流 通】森永乳業 ベトナムで幼稚園給食支援プログラム開始

森永乳業は国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(以下 WVJ ※1)と、2023年5月よりベトナムのトアンザオ郡トアンザオ地域開発プログラムにおいて幼稚園給食支援プログラム「Smiles & Health for Children(※2)」を立ち上げ、子どもたちの健康・栄養状態の改善に向けた取り組んでいく。

ベトナムは近年、国全体の経済的発展が著しい一方、都市部と地方との格差が広がっている。今回「Smiles & Health for Children」の事業地となるディエンビエン省トアンザオ郡は、首都ハノイから北西へ約570kmの場所に位置する山岳地域で、貧困率50%(※3)と高く、栄養不良の子どもの割合が多いことも報告されている。また当地では、朝食を家庭で食べられない子どもが多く、幼稚園で提供される1日2回の給食が主な栄養源になっていながらも、幼稚園の調理施設の衛生環境や栄養に関する知識には課題があると言われており、調理施設の衛生面の改善と栄養啓発の両面から、子どもたちの健康・栄養状態の改善が求められている。

森永乳業はグループ10年ビジョンで2029年3月期までに「海外売上高比率15%以上」を達成することを目標にしている。ベトナムには生産、販売拠点を設け、海外事業においても注力する国の1つに据えている。またサステナビリティ中長期計画2030で掲げる「食と健康(森永乳業グループならではの、かつ高品質な価値を届けることで、3億人(※4)の健康に貢献する)」の「健康への貢献」を実現すべく、地域の健康・栄養の課題解決に貢献したいと考えている。

同社グループとして、ベトナムで健康・栄養に関わる支援活動を行うのは初めてで、WVJとの連携を通じて、チャイルド・スポンサーシップ・プログラム(地域開発プログラム ※5)に参加し交流を深める。また同地において新たな特別プログラム「Smiles & Health for Children」を開始することで子どもたちの健康と栄養状態の改善に向けて取り組む。


※1 ワールド・ビジョン(WV)

約100カ国で活動する世界最大規模の国際NGOであり、世界の子どもたちのために、「開発援助」「緊急人道支援」「アドボカシー」の3つを柱に活動しています。日本事務所であるワールド・ビジョン・ジャパンは1987年に設立された


※2 コーポレートスローガンである"かがやく笑顔のために"をもとに、子どもたちの心(Smiles)と身体(Health)に働きかけていきたいという意味も込め、同社グループのベトナム事業関係者と協議の上決定


※3 Nutrition Measurement in June 2022 conducted by WV ベトナム

※4 健康課題に配慮した商品の2021年度〜2030年度の対象商品配布見込み人数及び同社提供の健康増進・食育活動への参加見込み人数をリーチ数(人数)として計算

※5 途上国の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指し、水衛生、保健・栄養、教育等の地域の課題に取り組む支援プログラム


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