【環 境】川崎重工 事業所間の脱炭素電力融通ワンストップサービス提供に向け実証

川崎重工はグループ会社のカワサキグリーンエナジーと、これまでの蓄電ハイブリッドの実証成果や独自のエネルギーマネージメントシステム(以下 EMS)の改良により、同社の明石工場(兵庫県明石市)から播磨工場(兵庫県加古郡播磨町)に最大約500kWの電力を送電する実証試験を実施した。

今回の実証試験は、事業所間で脱炭素電力を融通するサービスをワンストップで提供するため、同社グループとして初めて取り組んだ自己託送となる。複数の事業所を有する企業がカーボンニュートラルを目指すには、脱炭素電力を効果的に調達する必要がある。高効率なガスコージェネレーションシステムの電力や、太陽光の電力を複数の事業所で利用できる自己託送は、エネルギーコスト削減や温室効果ガス削減に貢献する。

実証試験を通じて、改良版EMSが分散型電源からの送電可能量や時間帯等を予測し、同社が関係機関への発電計画提出や発電出力増加を指示することで、自己託送を実現できることを確認した。自己託送で不足する電力需要については、非化石証書を付けた電力を供給することで、温室効果ガスを削減している。


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