【流 通】ファンケル 心理社会的ストレスと腸内細菌の関係性における新知見を発表

ファンケルはストレスが心と身体の健康に及ぼす影響に関する研究を進めている。この研究では健康な人を対象に、心理社会的ストレス(※1)を感じている際の脳におけるストレス反応と腸内細菌(※2)の関連について、さまざまな測定と分析をした。その結果、脳のストレス反応と腸内細菌には関連があり、ストレス反応が高い人ほど、腸内細菌のバランスがうつ病患者のそれと部分的に類似していることが確認された。これらの結果から、うつ病などの精神疾患がなくとも腸内細菌が心理社会的ストレスに対する脆弱性と関連している可能性が示唆された。

健康な人での心理社会的ストレスに関わる脳活動と腸内細菌の関係性について、これまで研究報告はなく、今回の研究で初めて報告された。この研究成果は、うつ病などの精神疾患を含むストレス関連疾患の早期発見や、腸内環境へのアプローチによる日常的なストレスの緩和、さらにはストレス関連疾患予防の貢献につながると考えられる。ファンケルは今後もこれらの成果を生かした新たなサービスや製品開発につながる研究を継続する。


※1 心理社会的ストレス

社会的評価、社会的排除などを含む、社会的脅威に晒された状況で生じるストレス

※2 腸内細菌

ヒトや動物の腸内部に生息している細菌。1,000種類、100兆個の細菌が生息していることが知られている


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