【物 流】JR貨物 2022年12月輸送動向

JR貨物は2022年12月度の輸送動向を発表した。

同月はコンテナ全体で1,582千トン(前年実績1,672千トン)、前年比94.6%。車扱全体では922千トン(前年実績907千トン)、前年比101.6%となった。

扱別に見ると、コンテナでは新型コロナウイルス感染症および原材料費高騰に伴う物価上昇による消費の低迷を受けたことに加え、新潟地区を中心に風雪害の影響を受けた結果、家電・情報機器を除く全ての品目で前年を下回った。

紙需要減に伴う生産減の影響で、紙・パルプが176千トン(前年実績198千トン)、前年比88.9%となった。また、10月からの飲料等の値上げの影響や、風雪害により新潟地区発の菓子類を中心に影響を受けた食料工業品が261千トン(前年実績275千トン)、前年比94.8%となった。

さらに樹脂等の需要減や風雪害の影響で、化学薬品が100千トン(前年実績109千トン)、前年比91.8%、化学工業品が132千トン(前年実績139千トン)、前年比95.4%となった。同じく、風雪害の影響と米の需要減の影響で農産品・青果物が148千トン(前年実績155千トン)、前年比95.8%となり、コンテナ全体で前年比94.6%となった。

車扱では、セメント・石灰石が134千トン(前年実績121千トン)、前年比110.4%と前年を上回ったほか、月末を中心に需要が増加した影響で石油が659千トン(前年実績654千トン)、前年比100.7%と前年を上回ったことにより、車扱全体で前年比101.6%となった。

コンテナ・車扱の合計は2,504千トン(前年実績2,579千トン)、前年比97.1%となった。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です