【物 流】JR貨物2022年度 第3四半期輸送動向

JR貨物は2022年度第3四半期の輸送動向を発表した。

第3四半期はコンテナ全体で4,900千トン(前年実績5,012千トン)、前年比97.8%。車扱全体では、2,320千トン(前年実績2,307千トン)、前年比100.6%となった。

扱別に見ると、コンテナでは新型コロナウイルス感染症、原材料費高騰に伴う物価上昇による消費の低迷、新潟地区を中心とした12月の低気圧接近による風雪害等の影響で一部品目を除き前年を下回った。

紙需要減に伴う生産減の影響で、紙・パルプが550千トン(前年実績588千トン)、前年比93.5%、10月からの飲料等の値上げの影響で消費が伸びなかった食料工業品が763千トン(前年実績794千トン)、前年比96.1%となった。さらに、需要減や12月の風雪害の影響で化学薬品が413千トン(前年実績420千トン)、前年比98.3%、12月の風雪害に加え、8月の大雨の影響で奥羽線が10月まで不通だったことにより、エコ関連物資が105千トン(前年実績118千トン)、前年比89.1%となった。

一方で、半導体不足及び海外からの部品調達困難が緩和傾向になった影響で、自動車部品が178千トン(前年実績155千トン)、前年比115.4%、家電・情報機器は91千トン(前年実績84千トン)、前年比108.2%と前年を上回り、コンテナ全体で前年比97.8%となった。

車扱では、新型コロナウイルス感染症の影響緩和により石油が1,611千トン(前年実績1,583千トン)、前年比101.7%とガソリンを中心に前年を上回ったことにより、車扱全体で前年比100.6%となった。

コンテナ・車扱の合計は7,220千トン(前年実績7,319千トン)、前年比98.7%となった。


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