【物 流】佐川急便 ドローン配送サービスの実用化を目指した実証実験を開始

佐川急便は2022年12月5日の改正航空法の施行によって「レベル4飛行」が解禁されたことを受けて、2023年1月11日より東京都青梅市で、サンドラッグの商品(日用品、市販医薬品、食品等)をドローンで、店舗から指定場所までダイレクトに配送を行う実証実験を開始した。

人口減少の山間地域等において、物流業界では将来的な人手不足が考えられるほか、災害時には陸上輸送が困難となることが懸念されている。小売業界では、買い物弱者に商品・サービスの提供を維持するため、商品の宅配サービスや移動販売、顧客送迎サービス等の持続可能な販売チャネルを拡大することが重要視されている。

このプロジェクトでは、これらの課題の解決を目指し佐川急便、イームズロボティクス、日本気象協会とサンドラッグが協働となり、安全で効率的なドローンによる配送スキームを確立すべく実証実験を行う。

実証では地域住民がサンドラッグのウェブページか電話で注文し、ドローンを活用し最短で当日中に青梅市の二俣尾2丁目運動広場、御岳運動広場まで配送する。イームズロボティクス社製の重量14.9キロの機体を使用し、2023年2月10日までの間11時から16時に1日最大5往復する予定となっている。

4者は今後もレベル4飛行実現に向けて技術開発を進め、山間地域において、ドローンによる商品のダイレクト配送サービスの2025年度中の社会実装に向けて取り組んでいく。


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