【物 流】国交省 大型車の衝突被害軽減ブレーキの基準等を強化

国土交通省は、大型車の衝突被害軽減ブレーキ(AEBS ※)に関する国際規則の改正が合意され、新たに対歩行者の基準が追加されたこと等を受け、当該基準を国内の保安基準に導入するための法令整備に取りかかる方針を示した。

国交省は自動車の安全・環境基準等について、社会や技術の変化を踏まえ、国際的な整合を図りつつ拡充・強化を進めており、国際連合欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で、「衝突被害軽減ブレーキに係る協定規則(第131号)」の改正が合意されたことを受け、国内でも改正された協定規則を保安基準に反映させること等を目的に、保安基準の詳細規程の改定等を行う運びとなった。

主な改正項目として、1.大型車等の衝突被害軽減ブレーキに関する基準改正、2.車両後退通報装置(バックアラーム等)の装備義務、3.自動運行装置に関する基準改正等が取り上げられており、中でも「車両後退通報装置」に係る新国際基準は、日本の交通安全環境研究所が会議の議長等を務めながら、その策定を主導し合意に至ったものである。

※ AEBS=Advanced Emergency Braking System


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