【物 流】厚生労働省 トラック運転者のための「荷主特別対策チーム」を編成

厚生労働省はトラック運転者の長時間労働を是正するために、発着荷主等に対して長時間の荷待ちを発生させないことなどについての要請と、その改善に向けて働きかけを行うことを目的とした「荷主特別対策チーム」を編成した。また自動車運転者の労働時間等の改善のための基準である「改善基準告示」も改正される。

道路貨物運送業は、他業種と比較して長時間労働の傾向があり、過労死等の労災支給決定件数が最も多い業種である。そのため、トラック運転者の長時間労働の是正など、働き方改革を進める必要があるのだが、それには荷主の協力が不可欠である。そこで、今般編成された「荷主特別対策チーム」を通じて、発着荷主等に要請と働きかけを行うこととなった。

荷主特別対策チームは、トラック運転者の労働条件の確保や改善に知見を有するメンバーで編成されており、労働基準監督署が発着荷主等に対して長時間の恒常的な荷待ちの改善に努めることや、運送業務の発注担当者に対して改善基準告示を周知させて、トラック運転者がこれを遵守できるように協力することなどを要請する。

また都道府県労働局は発着荷主が労働基準監督署から要請された事項に対して積極的に取り組めるように、荷待ち時間の改善のアドバイスなどを行う。

そのほか、発着荷主等が長時間の荷待ちを発生させていると疑われる事案などの情報を収集し、その情報を基に労働基準監督署が要請等を行うとしている。


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