【アジア】三菱ふそうトラック・バス サウジアラビアで小型トラックのKD生産を開始

三菱ふそうトラック・バス(以下 MFTBC)は、サウジアラビアで初めて小型トラック「キャンター」のKD(ノックダウン)生産(※)を開始した。現地での組み立て生産は、販売会社のジュファリ・コマーシャル・ビークルズが運営する工場で行われる。

サウジアラビアでのKD生産は、GVW(車両総重量)6.5トンの小型トラック「キャンター」のFE84を4型式、GVW7.2トンのFE85の3型式を対象に生産を開始された。4D33エンジンを搭載するキャンターは、食品や日用品の物流など、多岐にわたる産業や用途で活用されている。FUSOブランドのトラックは、サウジアラビアの過酷な環境下で必要とされる耐久性と信頼性により、ロングセラーとしての実績を築いてきており、現在でもサウジアラビア国内では年間数千台が販売されている。その中でも販売台数が特に多い小型トラックに加えて、中・大型トラック、小型バスを含む充実したFUSOのラインアップを導入しているサウジアラビアは、中東地域においてアラブ首長国連邦に次ぐ市場規模となっている。

生産を開始する「キャンター」のKD部品は、MFTBCの川崎製作所からサウジアラビアの首都リヤドに次ぐ大都市であるジェッダに所在するNAIの工場に輸出される。NAIの工場では、高い品質が求められるメルセデス・ベンツブランドのトラックの組み立てを約半世紀前に開始しており、長年にわたるトラックの生産を通じて、サウジアラビアの発展に貢献してきた。

サウジアラビアは近年、急速な経済成長を遂げており、最新の予測では2022年のGDP成長率は7%以上とされている。石油の輸出を中心とした経済からの脱却を戦略的に示す「ビジョン2030」を掲げ、複数のインフラや都市開発のメガプロジェクトを推進している。その中にはサステナブルな設計の新たな観光地、公共交通網、未来技術を対象とした工業団地などが含まれている。市場投入が1973年までに遡るFUSO車は、このような大規模な公共投資により、今後サウジアラビアでさらに重要な役割を果たすと期待されている。


※ KD(ノックダウン)生産

自動車の部品を輸出して、現地で完成車に組み立てるという生産方式


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