【物　流】ＩＨＩ　重量物積載・長時間飛行の両立を実現するドローンを開発

ＩＨＩグループのＩＨＩエアロスペースは重いペイロードの運搬と長時間飛行を両立させたエンジンと電気モーターからなるハイブリッドドローン「ｉ－Ｇｒｙｐｈｏｎ」を開発した。

ｅコマースの拡大や少子高齢化による輸送分野の人手不足の解消手段として、電動ドローンは期待されてきた。しかし、バッテリーの性能限界によって滞空時間を長く保てず、現状の適用範囲は近距離輸送に留まっていた。

「ｉ－Ｇｒｙｐｈｏｎ」では、バッテリーの数十倍の質量エネルギー密度を持つガソリン・ロータリエンジンを駆動源として採用し、電気モーターと併用したことで重量物積載と長時間飛行を両立させた。また、安全性の向上にも着目しており、ローターの露出に対して、「ｉ－Ｇｒｙｐｈｏｎ」では同じ推力を小さな直径で達成するダクテッドファンを採用し、ローターをダクトに収まるよう設計した。

その他、簡単に機体を飛ばせるように各種センサーや制御機器、ソフトフェアを備えることで、さまざまなシチュエーションでも自動航行・自動離着陸を可能にしている。また防水設計とプロペラアーム折り畳み構造を採択しており、雨天時の操縦・収納性・可搬性を向上させている。

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