【物 流】凸版印刷 長距離輸送中の温度管理を可能とする無線通信ラベルを開発

凸版印刷は温度を一定時間ごとに測定・記録し、その履歴データを無線通信を通じてデータベースへの転送を可能とする「温度ロガーラベル」を開発した。

温度ロガーラベルは貼り付けられた荷物の表面温度の変化を任意のタイミングで自動的に記録し、UHF帯とNFCの2種の周波数帯に対応している。専用アプリに読み取られた出荷からその時点までのログデータ(日時と温度などの記録)とトレーサビリティ情報(読み取り場所など)は専用のクラウド型管理システムに転送され、輸送中の温度変化を時系列的に追跡・管理する。また温度ロガーラベルは使い切り型のバッテリーを搭載し、表示用ディスプレイをなくすなどシンプルな構造を採用しているため、既存の温度ロガー機器と比較して低価格での提供を実現している。

温度ロガーラベルは既存品の10分の1以下の低価格であるほかにも、温度測定の間隔を1秒から60分ごとまでの22段階から選択可能であり、温度測定モードの選択によって38,000回以上の回数を記録できる。また温度ロガーラベルに保存された温度記録を読み取る専用のアプリと、読み取った温度記録を可視化するクラウド型の管理システムを統合的に開発しており、クラウド型管理システムには温度ロガーラベルへの不正アクセスを防ぐため、アクセス認証機能や輸送品の状態を管理するためにトレーサビリティ管理機能といった、長距離輸送時の温度管理に求められる機能を搭載している。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です