【知 識】丹後海陸交通とヤマト運輸 路線バスと高速バスを活用した客貨混載を開始
丹後海陸交通とヤマト運輸は、過疎化や高齢化が進む京都府北部で、持続可能な路線バスおよび物流ネットワークの維持を目的として、路線バスと高速バスを活用した「客貨混載」を2022年4月から開始した。
丹後海陸交通が運行する経ケ岬線(上宮津〜なぎさ苑前〜経ケ岬停留所)は、京都府宮津市と丹後半島最北端の経ケ岬および伊根・府中エリアを結ぶ唯一の公共交通機関として地域住民にとっては重要な交通手段だが、利用者減少などにより路線維持が課題となっている。
一方ヤマト運輸は伊根・府中地区住民あての宅急便を、宮津与謝営業所から片道約40分かけて輸送しており、サービス提供時間の確保と集配効率の改善が課題となっている。
今回、両社は双方の課題解決に向け、なぎさ苑前停留所〜日置停留所の片道約13Kmの区間で客貨混載を行う。これにより伊根・府中地区を担当するヤマト運輸のセールスドライバーが地域に滞在する時間が増え、より柔軟に地域の要望に対応できるようになり、サービス品質の向上と集配効率の改善に寄与する。
またトラックの走行距離が1日当たり約52km減ることで、年間で約9tのCO2排出量の削減を見込み、環境負荷の軽減を実現する。
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