【アジア】エミレーツスカイカーゴ ドバイでデュアルハブ体制の貨物便運航を再開

エミレーツスカイカーゴは2022年3月26日よりドバイの南側地区に位置するドバイ・ワールド・セントラル(DWC)の貨物ターミナル「エミレーツ・スカイセントラル(Emirates SkyCentral)」で、貨物専用機の運航を全面再開した。これにより、エミレーツスカイカーゴはドバイで約2年ぶりにデュアルハブ体制で貨物便の運航を再開した。

コロナ禍の影響で、エミレーツ航空は2020年4月に旅客便を一時運休した。また当時、世界各地へ必要物資や医療品を迅速かつ円滑に輸送するため、エミレーツスカイカーゴはフレイター機のメインデッキと旅客機のベリースペースの貨物輸送業務をドバイ国際空港(DXB)に集約した。

今回、旅客ネットワークの運航再開と貨物輸送量の増加に伴い、エミレーツスカイカーゴは再びドバイの2つのハブで業務を再開した。今後、ドバイ国際空港では旅客機で発着する貨物、ドバイ・ワールド・セントラルではフレイター機で発着する貨物を取り扱う。

ドバイ・ワールド・セントラルの貨物ターミナル「エミレーツ・スカイセントラル(Emirates SkyCentral)」は2015年にオープンし、年間100万トン以上の貨物の取り扱いが可能で、この最新鋭ターミナルは広大なクールチェーン(低温流通)施設に加え、EUの適性流通基準(GDP)認証を受けた医薬品専用施設を備えており、ターミナルに近接する専用駐機場は貨物の迅速かつ効率的に輸送できる。

貨物をシームレスに運ぶため、専用トラックが24時間365日体制でドバイ国際空港とドバイ・ワールド・セントラル間を運行する。これによりエミレーツスカイカーゴは優先度の高い緊急物資等の貨物を5時間以内に両空港間で輸送することが可能になる。


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