【知 識】出光興産とスマートスキャン 予防医療普及目指し移動式健診サービスを展開

出光興産とスマートスキャンは資本業務提携に合意した。両社はこれまで、高齢化社会における重要な課題である「健康」に対し、サービスステーションを拠点とした予防医療の普及を図る事業の創出に向け協働し、車両を用いた脳ドックサービスの提供を実証してきた。実証を通じ確認した地域における移動式健診サービスのニーズやサービスステーションとのシナジーをさらに発展させるために、資本業務提携に合意した。今後は、出光興産のサービスステーションネットワークを活用した全国各地でのサービス展開に取り組む。

 出光興産は2030年ビジョン「責任ある変革者」を掲げ、エネルギーの安定供給と共に社会課題の解決に貢献することを責務としている。我が国が直面している課題の一つである「高齢化社会」を見据え、次世代モビリティ&コミュニティの形成に資する取り組みの一つが、サービスステーションネットワークの「スマートよろずや」化で、全国約6,300か所の系列サービスステーションと特約販売店、各種サービス展開に知見を持つ協力会社、地方自治体との協働などを通じ、サービスステーションを「地域固有の課題に対して様々なサービスを必要な時、必要な場所に機動的に提供できる」拠点とすることで、暮らしと移動を支え、地域住民の生活を豊かにする新しい時代の「よろずや」に進化・変革することを目指している。

スマートスキャンは「病気にならない世界」の実現に向け、誰もが気軽に受診できる画像診断の環境づくりをすすめている。クリニックのプロデュースをはじめ、「スマート脳ドック」サービスの仕組みを提供するほか、医療施設が保有するMRIの未稼働時間を活用し「スマート脳ドック」を提供するシェアリングエコノミーモデル事業の展開を通じ、多くの人が健康に暮らせる時間の創出を目指している。これまでメディカルチェックスタジオ(MCS)東京銀座クリニック、MCS 新宿クリニック、MCS 大阪梅田クリニックをプロデュースしたほか、「スマート脳ドック」については、2022年1月末までに6.6万件の検査実績がある。


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