【アジア】双日 印・スタートアップ企業に出資・リテール領域を強化

双日はインドのスタートアップ企業 RIPPLR(リップラー ※)による第三者割当増資を引き受け、成長を続けるインド市場で消費財・食品の卸売事業に参入した。

インドの小売市場は約14億人の人口をベースとした巨大な内需が期待されることから、2025年までに世界第3位の規模(USD1,158bil)に成長すると見込まれており、今後も消費者の購買意欲は高いレベルで推移していくと想定される。

一方で広大な国土面積のもと小売店舗数は1,400万を超え、多様な民族・言語・文化・制度が存在し、既存流通業者の多くが個人経営であることから、流通構造の複雑さと非効率性はインドの消費財・食品メーカーが抱える重大な課題の一つとなっている。

RIPPLRは自社で開発したプラットフォーム上に受注管理・配送管理・販売実績管理・在庫管理システムを構築したことで、小売業者(販売先)からの注文受付から配送までのデジタル管理や、メーカー(仕入先)とリアルタイムに販売情報を共有し、タイムリーな販売・配送状況の把握を可能にした。流通構造をシンプルにすることで、正確に、速く、低コストで商品配送ができるため、現地消費財・食品メーカーや小売業者から高い評価を得ている。 

双日はベトナムにおいて2012年より現地消費財・食品卸売事業会社を連結子会社化し、新興国での卸売事業運営の知見を蓄積するとともに、多数の消費財・食品メーカーと取引し、関係構築してきた。双日の知見・ネットワークとRIPPLRのプラットフォームを掛け合わせることで、双日にとって新たな市場であるインドにおいても流通業界に貢献するとともに、将来的にはリテール分野における他事業の展開も目指す。


※ RIPPLR(リップラー) Intelligent Retail Private Limited (インテリジェント リテール プライベート リミテッド)


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です