【知 識】東北大学 子育ての孤立を地域の力で解決する手法を開発
東北大学大学院情報科学研究科の大関真之教授、本多瑠美子特任准教授らの研究グループは、子育て中の保護者と子育て経験のある地域シニアを、相性や訪問日時、支援者の負担をふまえて組み合わせる手法を開発した。
検討したのは、子育て中の保護者を「利用者」、子育て経験を持つ地域シニアを「支援者」とし、両者を相性に基づいて適切につなぐマッチング支援モデルで、相性は、利用者と支援者を対象としたアンケートに基づく相性スコア(※1)を設計し定量的に評価した。
さらに他の条件を考慮したマッチング問題をQUBO(※2)と呼ばれる数理モデルとして表現し、量子アニーリングと呼ばれる、膨大な候補の中から望ましい組み合わせを探すための計算技術の適用を試みた。仙台市で保護者14組と地域シニア14名による実証を行い、複数の最適な一対一マッチング候補を作成できることを確認した。
※1 相性スコア
利用者と支援者のアンケート回答の近さを点数化したもの。今回の研究では、性格、価値観、コミュニケーション傾向、関心などに関する10項目の回答をもとに各ペアの相性を数値で表した。点数が高いほど回答傾向が近く、相性がよいと評価される
※2 QUBO (Quadratic Unconstrained Binary Optimization)
日本語では「二次制約なし二値最適化」と呼ばれる。0か1の値をとる変数を使って、最も望ましい組み合わせを探す数理モデル。量子アニーリングで扱いやすい形式として広く用いられている。今回の研究では、利用者と支援者をマッチングするかどうかを0と1で表し、相性スコアを高めながら、支援者の負担や日程条件を考慮する形でQUBOを構成した
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