【知 識】デンソー 蘭・FoodVenturesと農業分野で資本提携

デンソーとオランダの営農コンサルティング企業FoodVentures(以下 フードベンチャーズ)は、農業の安定・計画生産を一元的に提案し実現するワンストップソリューションをグローバルに展開することを目的に、デンソーがフードベンチャーズの一部株式を取得し、同社を連結子会社化した。

近年、気候変動の進行や就農人口の減少、食料安全保障への関心の高まりなどの社会情勢の変化を受けて、世界各国で農業生産の安定化や食料自給率の向上に向けた取り組みが加速している。これにより農業分野への新規参入が進むとともに、安定的で持続可能な地産地消型の農業を実現することへのニーズが世界的に高まっている。

デンソーは2017年に農業を新たな事業の柱と位置づけ、2022年には定款に加えることで、その取り組みをさらに強化した。自動車部品開発で培った工程設計やセンシング・画像処理技術などを活用した農業ハウスにおける環境制御技術や栽培の自動化技術の開発に取り組んでいる。

また2023年に、高度な施設園芸向けの農業ハウスを提供するセルトンをデンソーグループに迎えた。さらに2025年にはトマトの種苗の開発と販売を手掛けるアクシアがデンソーグループに参画したことに加え、同年に栽培コンサルティングを行うデルフィーとの共同開発契約を締結した。これにより持続可能な農業生産に不可欠な農業ハウス・種苗・栽培技術に強みを持つパートナーとのグローバル連携を強化している。

今回新たにデンソーグループの仲間となるフードベンチャーズは、消費者の近くで野菜を生産することを目指し、10年以上にわたり食料自給率向上を見据えた栽培技術と農場のオペレーション支援を組み合わせたソリューション提供に取り組んでいる。近年では農業への新規事業者に対して事業計画の立案から栽培、農場運営、作物販売に至るまでをワンストップで提案するとともに、実際の農場運営を担うサービスなどを提供しており、これまで様々な気候条件の国と地域で施設園芸事業者を支援してきた豊富な知見と実績を有している。

今後、デンソーグループは、フードベンチャーズを通じて、デンソー及び連携パートナーが持つ技術・ノウハウ・商材を融合しながら、施設園芸事業者の営農に最適な支援を提案するとともに、顧客の利益を最大化するソリューションをグローバルに提供し、農業の安定・計画生産の実現に向けて取り組みを加速させる。


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