【物 流】ファインプラス GROUNDのAMR「PEER 100」導入しピッキング生産性向上

ファインプラスは物流センター(プロロジスパーク成田内)に、GROUNDの自律型協働ロボット(AMR)「PEER(ピア)100」を導入した。

ファインプラスは、国の「物流効率化先進的実証事業費補助金」を活用し、2024年12月より「PEER 100」のテスト運用を開始、2025年1月から本格稼働させた。その結果、稼働初期にもかかわらず、ピッキング作業における生産性が導入前のKPI値(62.5行/h)を上回る145行/hを達成し、ピッキング作業の総労働時間を従来値比で約44%削減する成果が出ている。少量多品種化が進むアパレル物流における人手不足と出荷ひっ迫の課題に対し、費用対効果を追求した「実効性の高い投資」で劇的な生産性向上を実現した。

「物流の2024年問題」が本格化し、労働力不足と物流コストの上昇が全国的な課題となる中、持続可能なオペレーションの構築は喫緊の課題となっている。ファインプラスが取り扱うキャップアパレルブランドの商品においては、近年の消費スタイルの変化に伴い商品が少量多品種化し、店舗向け出荷も高頻度かつ小ロット化が進むなど、EC運用に近い形へと変化していた。これにより、作業者のピッキング歩行数が大幅に増加し、出荷がひっ迫する要因となっていた。

加えて、空港近隣という立地ならではの課題もあった。コロナ禍には一時的に確保できていた労働力が、空港の活気が戻ると共に流出し、特に優秀な人材の確保が困難となった。繁忙期には人手を補うために時間雇用のサービスなども活用したが、膨大な商品や配置場所を作業者に習得してもらうための教育コストが大幅に増大し、人員を増やしても、生産性が安定しないことが深刻な課題となっていた。

これらの課題に対し、数億円規模の投資を要する自動倉庫やGTP(棚搬送型ロボット)は、コスト面や柔軟性の観点から現実的ではないため、既存の現場を活かしつつ費用対効果(ROI)を最優先してAMR「PEER 100」を導入した。ピッキングから梱包までの作業時間が9:00〜17:30から9:00〜16:00へ1時間30分短縮。これにより、トラックへの貨物引渡し完了時間が平均18:00から17:30へ30分短縮され、荷待ち・荷役時間の削減に寄与した。

キャップやアクセサリーなどの一部アパレル製品に適用されているAMRの稼働エリアを、1フロア全体へと拡大を検討している。在庫を逃がしている他拠点でのPEER活用や追加購入についても検討を進めており、全社的な物流効率化を推進する予定だ。ファインプラスは今後もPEER 100の活用を推進し、さらなる物流効率化を図る。


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