【流 通】積水樹脂 河川氾濫の被害軽減に貢献する「嵩上げ防水柵」を発売

積水樹脂は、ゲリラ豪雨など気候変動による水害の激甚化・頻発化に対応する新製品「嵩上げ(かさあげ)防水柵」を発売した。

嵩上げ防水柵は堤防や擁壁の上部に設置することで、簡易的に堤防を嵩上げし、河川の氾濫を防止または遅延させる。特に擁壁の改築が困難な都市部や、景観に配慮が必要な地域での活用が期待される。

近年、気候変動の影響により、2040年頃には降雨量が約1.1倍、河川流量が約1.2倍、洪水発生頻度が2倍になると予測されている。これにより、従来の河川整備だけでは治水安全度の維持が困難となる可能性があり、国では2021年より「流域治水推進行動計画」を策定した。2023年には国土交通省の「流域治水プロジェクト2.0」が始動し、流域全体での治水対策が加速している。

その中で、既存堤防の高さが不足する箇所への対応が求められており、嵩上げ防水柵はそのニーズに応え、流域治水の一環として、水害対策の強化に貢献する。


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