【アジア】ダイキン工業 サウジアラビアに空調機器の新工場建設を開始

ダイキン工業はサウジアラビア・ジェッダ近郊に、空調機器の新たな工場の建設を開始した。新工場では、サウジアラビアおよび中東地域向けに大型業務用空調機器である「チラー」の生産を強化する。中東各国で都市開発やデータセンターの建設が急増し、今後もアプライド市場の拡大が見込まれる中、高度化する顧客の冷却ニーズに応えるとともに、サウジアラビアの製造業の強化や地域の成長への貢献をめざす。

ダイキン工業は2022年、首都リヤド近郊に空調機器の工場を設立し、技術力強化や現地雇用創出、エネルギー効率の向上に貢献してきた。今回の新工場は、それに続くサウジアラビアで二つ目の生産拠点で、地域の産業発展の流れに沿った、ダイキンの事業展開を加速する上で重要な取り組みとなる。

新拠点では、グローバルで実績のあるダイキン独自の生産方式「PDS」(Production of Daikin System)を全面的に採用する。PDSはリーン生産方式、厳格な品質管理、継続的なカイゼンを組み合わせた生産方式で、高い信頼性と省エネ性を備えた製品づくりを可能にする。また製品性能を評価するための先進的な試験ラボや顧客立会試験用の設備を備え、製品の品質や省エネ性を保証する。

新工場は、中東地域におけるダイキンの成長戦略の柱であり、市場に近い場所で生産、販売する「市場最寄化戦略」の強化や、市場への浸透、持続的な成長を目的としています。2014年のアラブ首長国連邦(UAE)工場、2022年のサウジアラビア(リヤド)工場の設立に続く新たなマイルストーンとして、まずは大容量空冷チラーの生産から開始し、市場ニーズに応じてラインアップを順次拡大する予定にしている。


・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です