【流　通】商工中金　車両・採算管理サービス「ロジプッシュ」の全国提供を開始

商工中金は、運送業界の取引条件を適正化し賃上げを後押しするため、運送事業者向けのクラウド型車両・採算管理サービス「ロジプッシュ」の提供を開始した。

ロジプッシュは運送事業者が車両情報や売上・経費情報を入力することで、車両毎の整備履歴や採算を簡単に管理することができる。２０２５年１月から一部の営業店で提供を開始し、同９月末までに約１，５００台の車両に導入された。利用企業からの要望を踏まえたサービス改善等を行い、全営業店でサービス提供を開始した。

近年、Ｅコマースの増加、配送方法の多様化など、物流市場の環境は変化している。一方で運送業界においては、トラックドライバー不足や燃料費の高騰等が深刻な課題となっている。これらの環境変化に対応するため、運送事業者と荷主は互いに取引条件の適正化を進めていくことが求められているが、その前提となる正確な収支管理、個別採算性の把握に課題を抱える運送事業者も少なくない。（※）

商工中金は、全国およそ１万社の運送事業者に対し、長年に亘って金融機能を発揮してきた。運送事業者が抱えるこれらを課題を解決するために開発した「ロジプッシュ」の提供を通じて、車両・採算管理を可視化し、荷主との運賃交渉をサポートする。また今後は、荷主との取引条件適正化に向けた運賃交渉資料の作成支援サービスの提供や「ロジプッシュ」で蓄積したデータを活用したファイナンススキームの提案など、サービス拡充も検討する。

※ ２０２５年６月４日「貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律」が成立（３年以内に施行予定）し、適正原価を下回らないことが義務化される予定

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