【知 識】札幌市・平和不動産 「金融エコシステムの強化に係る連携協定」を締結
札幌市と平和不動産は、札幌市におけるフィンテックや資産運用業、ベンチャーキャピタルをはじめとする金融系企業の集積を推進し、金融エコシステムの強化と経済活性化を図ることを目的として「金融エコシステムの強化に係る連携協定」を締結した。
札幌市は2024年6月、北海道とともに「金融・資産運用特区」の対象地域に決定されると同時に、北海道全域(札幌市を含む)が国家戦略特区にも指定された。これを契機に、GX産業の推進と金融機能の強化・集積に向けた取り組みを本格的に進めている。特区の枠組みを活用し、資産運用会社をはじめとする金融機能の誘致に加え、スタートアップの創出・育成やビジネス機会の拡大を図ることで、地域経済の活性化と、GXに関する資金・人材・情報が集積する「アジア・世界の金融センター」の実現を目指している。
一方の平和不動産は2017年より、東京日本橋兜町・茅場町エリアにおいて、金融系企業やスタートアップを対象としたサービスオフィス「FinGATE」を展開し、オフィス提供にとどまらず情報発信、ビジネスマッチング、ミドル・バックオフィス導入支援など、多様なサポートを行ってきた。その結果、東京の6拠点には国内外から100社を超える金融プレイヤーが集積している。
さらに札幌の新たな金融都市としての可能性に着目し、FinGATEの札幌拠点「FinGATE SAPPORO」の開設を近い将来に計画している。「FinGATE SAPPORO」では、東京で培った運営ノウハウを活かしながら、北海道・札幌への金融系企業の集積を進めるとともに、東京と札幌間の「ヒト・情報・資金」の交流を強化し、国内金融業の多角化・高度化を推進する。札幌中心部で推進中の「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」および「札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」とも融合させ、都市の新たな賑わいと魅力を創出しつつ、札幌の金融都市としての競争力向上に貢献する。
札幌市と平和不動産はこれまでも、両者で連携協力しながら、北海道・札幌への金融系企業誘致や札幌でのビジネス機会創出を図ってきた中、初めて締結する今回の協定は、札幌市が目指す「アジア・世界の金融センター」の実現に向け、相互に連携・協力を一層強化することを目的にしている。今後も札幌市の「金融・資産運用特区」としての取り組みと、平和不動産が東京で培ってきた実績を融合させることで、札幌における金融系企業の創出・育成・誘致を一層加速させていく。
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