【知 識】竹中工務店等 建設ロボティクス分野でソフトウェア開発基盤の研究に着手
竹中工務店、Kudan、ジザイエ、アスラテック、燈とセンシンロボティクスの6社は、建設ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤の研究開発(※1)に共同で着手した。
この研究開発では建設現場で稼働する多様なロボット(搬送・耐火被覆吹付・測量・清掃等)が、共通の機能モジュールを組み合わせて活用できるオープン開発プラットフォームを構築する。これにより、ロボットメーカーやシステムインテグレータが自由に機能モジュールを追加・拡張でき、建設業界における熟練技能者不足の解決とロボット活用の促進に貢献する。
建設業界では、熟練技能者の高齢化や技能者不足が深刻化しており、ロボティクストランスフォーメーション(RX)技術による解決が期待されている。しかし現状では各ベンダーが個別にロボットを開発しており、互換性の欠如や開発コストの高さが課題となっている。そのため建設RXコンソーシアム(※2)の活動を通じて蓄積された知見を基に、これらの課題を解決するオープンな開発プラットフォームの構築が急務となっている。
6社の研究開発により、ロボットシステムの開発・運用コストの削減を目指す。また、「デジタル・ロボットシステム技術基盤構築事業」との連携により、複数のロボットシステムでの実証を通じて実用性を検証する。将来的には、建設業界で確立したプラットフォームを他産業にも展開し、日本のロボティクス産業の国際競争力強化に貢献することを目指す。
※1 NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築(委託)」で実施
※2 建設RXコンソーシアム
建設業界が抱える就労人口の減少、生産性・安全性の向上などの諸課題の解決に向け、施工ロボットやIoTアプリ等の開発と利用に係るロボティクストランスフォーメーション(ロボット変革)を推進すべく設立した民間団体。2025年8月末現在300社以上が参画
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
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