【流  通】東急建設とフジタ 自動搬送ロボット搭載「水替えアタッチメント」開発

東急建設とフジタは共同で、施工現場で使用されている自動搬送ロボットに水たまり除去(水替え作業)機能を付与できる「水替えアタッチメント」を開発した。

現在、建設業では人手不足の深刻化に対応するため、現場での省人化・省力化が進められており、その取り組みの一つに、自動搬送ロボットによる建設資材搬送の自動化が挙げられる。一方で自動搬送ロボットは、物を運ぶという作業にのみ特化しているため、適用範囲が狭く、多くのロボットは導入コストに対して十分なメリットが得られないことが課題となっている。

そこで東急建設とフジタは、自動搬送ロボットの導入による投資対効果の向上と建設現場の生産性向上を目的とし、自動搬送ロボットに簡単に搭載可能な「多機能化アタッチメント」の共同開発に取り組んでいる。建設現場の生産性は天候の影響を受けやすく、特に雨水による床の浸水によって多くの作業の妨げとなっていた。そこで自動搬送ロボットを活用した水替え作業の自動化を最初の取り組みとして設定し、これを実現可能とする水替えアタッチメントを開発した。

水替えアタッチメントは、吸込口からバキュームにより床面の水を吸い上げる。一般の排水ポンプでは除去が難しい微量の水たまりにも適用できる。タンク貯留量は150リットルと大型のため、排水場所から離れた場所でも稼働できる。自動搬送ロボットへの搭載は簡易にでき、水替え作業の自動化が可能となる。また、簡易な接点信号で送受信するため、さまざまな自動搬送ロボットとも連携できる。

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