【知 識】シーイーシーとソニーセミコンダクタソリューションズ 物流DXで協業
シーイーシーは、ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下 SSS)と、SSSが提供するエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」(※1)のソリューションとマーケティング分野で協業を開始した。
ソリューション連携の第一弾として、シーイーシーの物流効率化ICTソリューション「LogiPull(ロジプル)」と「AITRIOS」を連携させることで、トラックの荷待ち・荷役作業時間の自動取得を可能とし、「2時間以内ルール」(※2)の遵守や作業効率化に貢献するバース(※3)管理システムの提供を開始した。
シーイーシーは20年以上にわたり物流業界向けにシステムを提供している。近年は、社会課題となっているトラックドライバーの長時間労働の解消に向けて、「LogiPull」バース管理システム(※4)を販売し、多くの物流現場での課題解決を支援している。
SSSは、強みであるイメージセンサー領域で培った技術と、エッジ(※5)からクラウドまでをカバーするセンシングソリューションを容易に構築できるエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」を提供している。両社の技術を組み合わせることで、物流・製造業をはじめとするさまざまな業界に向けてDX推進を提案できると判断し、協業に至った。
2024年4月から物流業界にも時間外労働の上限規制が適用され、荷主事業者には荷待ちや荷役作業を2時間以内に収めることが求められている。そのため作業時間を簡単かつ正確に把握する必要がある。「LogiPull」バース管理システムと、エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」が連携することで、低価格で高性能なAIカメラにより、荷待ちや荷役時間を自動かつ正確に記録でき、不要な待ち時間や作業時間の短縮につなげることが可能になる。
※1 AITRIOS
画像データをリアルタイムで処理するためのAIエンジンを内蔵したインテリジェントビジョンセンサーとAI管理ソフトウェアを統合したプラットフォーム
※2 2時間以内ルール
物流業界において、荷待ちや荷役作業の時間を原則2時間以内に制限することを目的とした規制
※3 バース
トラックなどの貨物の積み降ろしをするための専用スペースであり、物流効率を高めるうえで重要な要素
※4 バース管理システム
トラックの入出荷を効率化し、荷待ち時間を短縮するための管理システム
※5 エッジ
エッジコンピューティングの略。クラウドの中心部のサーバーではなく、ユーザーの近くで処理を行う技術
・製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です
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